ウィリアムズバーグ

　ワシントンからグレイハウンド・バスで約４時間。ヴァージニア州ウィリアムズバーグがある。1699年から1780年まで大陸植民地の中心の一つヴァージニア植民地の首都であった。それまでのジェームズタウンから6キロメートル内陸にあるが、二つの川に挟まれて交通の便がよく、気候条件も良かったため遷都された。町の名前は、名誉革命でイギリスの王位に就いたウィリアム３世にちなむ。その後衰退したが、1926年以降、ジョン・ロックフェラー・ジュニアの私財投資により、かつての栄光の建築物約120が復元させられ、18世紀のアメリカをしのぶ一大テーマ・パークになった。1983年には当時のレーガン大統領によりウィリアムズバーグ・サミットが開催された。夏は全米各地からの家族連れで賑わっている。

　往時のように復元された建物群があるところは「歴史地区」とされている。北部に「総督府」があり、その相貌からウィリアムバーグの中心的建物となっている。ガイド・ツアーによる内部の見学があり、フラッシュを焚いての撮影もできた。



　



　また、東の端の方には「州議事堂」がある。パトリック・ヘンリーが「我に自由を与えよ。さもなくば死を。」と独立要求の熱弁をふるった所である。ジェファソンも議員としてここで活動した。また、サミットの主要会談場となり、レーガン大統領、イギリスのサッチャー首相、日本の中曽根首相らが話し合った所でもある。内部見学できるが、私は事前学習不足でサミットの主要会談場だということを知らずに行ったので、見学、撮影をしなかったのが心残りである。この他にもいくつもの建物が内部まで復元され、自由に見られたり、ガイドによるツアーに参加しての見学となっている。各地区を繋ぐ巡回バスも出ていて便利である。

　　東西にメインの「Duke of Gloucester street」が走り、ここの両側も当時の町並みとなっている。建物内部も当時のように復元されている。

　

　　

　スタッフは18世紀の服装をし説明してくれるし、時々楽隊が音楽を奏で、馬車も走り、さまざまなイベントを多様に行っている。

　レストランも「タバーン」というこの時代のスタイルで、説明によると料理も往時のものだという。すべてが18世紀だ。ほとんどのタバーンが要予約であるのでお昼ころ予約の電話を入れたほうがいい。私もなんとか拙い英語で自分で電話し、本当に通じたか心配だったが、「Christiana Cambell's TAVERN」というCapitolの近くのシーフードのタバーンはちゃんと私を迎えてくれた。スタッフがなにやら当時の歌を歌ってくれるサービスまであった。料理(海の幸のスープをパンで包んだものや海老や魚を焼いてつけたもの)の味もまずまずで、ウィリアムズバーグの至福の夜は暮れていった。

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