ケネディ
ケネディ暗殺(アーリントン墓地)
アメリカ第35代大統領、ジョン・フィッツゲラルド・ケネディ。1961年就任したが、当時は米ソ冷戦の只中であった。キューバ危機に際してソ連との戦争も辞さない強気の姿勢を示した反面、ソ連と首脳間ホットラインを設置し和解への姿勢も示すなど、大統領が40歳代ということもあり、新しい道を進むアメリカの希望の星であった。
しかし、1963年11月、テキサス州ダラスをオープンカーでパレードしているとき、何者かに頭部を撃たれ暗殺された。日本では東京オリンピックに備えて、アメリカからの初の衛星放送を試験的に流し、大統領が挨拶する予定だったが、一転してテレビは暗殺の衝撃的ニュースを伝えることになってしまった。私は子供だったが、田舎がその日寒い雨の日で、全体が重い雰囲気だったことを鮮明に覚えている。犯人は近くにいたオズワルドという人物だとされたが、彼も取り調べ連行中に殺され、真犯人はいまだにわかっていない。
ケネディ
遺体はワシントンD.C.のアーリントン墓地に埋葬され、夫人ジャクリーヌの手により「永遠の火」が点され、現在も燃えている。
ワシントンのリンカーン記念堂の西側、ポトマック川の対岸に国立アーリントン墓地がある。墓地内に観光シャトルバスがあり、ケネディの墓や無名戦士の墓などを回ってくれる。
無名戦士の墓と衛兵
左にJ・F・ケネディ、右にジャクリーヌの墓がある。
アーリントン墓地入口のバス待合所には、ケネディの葬儀など、墓地にゆかりのミニ展示がなされていた。幼い2人の手を引いて歩くジャクリーヌの人形には哀愁を感じた。
