長安の都としての特徴
教育社・室永芳三『大都長安』より
○「天は円、地は方」(『淮南子』)などより、正方形に近い形。正しい四方位は四神信仰よりで、こうしないと咎めを受けるといわれてきた。
○皇城南面の坊は、四季を表す4列、縦は陽の極数の9
○その左右両側の3列に13ずつ並ぶ坊は、1年12カ月に閏月1を加えた数と、閏が3年に1回入る意味が含まれている。
○宮城、皇城が北辺におかれたのは中国の都としては初めて。
※その理由の諸説
●モデルになった洛陽城は北部に山があったため、それ以外のところに商業が活発になり、市域が南に広がった。この形をモデルにした。
●天子=北辰(北極星)思想から
●内城が中央にあるとかえって人民の攻撃に曝されているしまうから、北方にいざというときの退路を確保した