「ラトビア歌と踊りの祭典」の10日間にわたる 真の姿---単なる「歌の祭典」と「踊りの祭典」ではない

　
　ラトビア語で「 Latviešu Dziesmu un Deju svētki」、日本語で普通「ラトビア歌と踊りの祭典」と訳され通用している5年に1回のフェスティヴァルは、日本の旅行社によるツアーに組み入れられると「歌の祭典」と「踊りの祭典」という二つの公演鑑賞がハイライトとなる。
　私のサイトで拙くも紹介したが、日も跨いで深夜まで催されるこれら二つの祭典は、ラトビア民族のエネルギーと伝統の一端に触れられ、たいへん感動的なものである。「民族衣装オタク」の私にとってはもう堪らない。今回この二つの祭典を調べているうちに、現地の人たちには当たり前のことだろうが、新たなことがわかった。この二つの祭典がフェスティヴァルのすべてではなく、この二つを大きなハイライトとするものの、フェスティヴァルは「旗揚げ」の開会式に始まり、実に10日間にわたって、リガの街の各所で、様々な歌や踊りなどのパフォーマンスが繰り広げられること、そして「歌の祭典」は「クロージング・コンサート」としての特別な位置づけを与えられているもので、10日間の集大成となっているということである。特に
https://www.dziesmusvetki.lv/lv/programma/svetku-nedela/page/1/
のサイトは、過去のものと思われる写真も使って、イメージ豊かに、この祭典の全日程と、それぞれの催しを、その内容の意味から、すべての出演団体名と詳細な時間ごとのそれぞれの演目名まで紹介していた。DeepLを使ってこれを全部翻訳し、そこから編集して私なりにまとめたのが、次の一覧表である。場所の固有名詞の読み方が間違っていたり、またDeepLといえども一部おかしな翻訳文があることはお許し願いたい。
日にち 開始 終わり 催し 場所 入場料 内容
6月30日 金 14:00 14:30 ラトビア歌と踊りの祭典 旗揚げ リガ・ラトビア協会ハウス 民族衣装の人々が「Līgo」(リゴ)旗(私の[歌の祭典」のサイトで説明します)を持ち、祭典全体の開幕の儀式を行う。
17:00 17:45 歌と踊りの祭典の首席指揮者と首席指導者を称える儀式 歌の祭典公園 過去の合唱の偉大な指揮者たちのレリーフの前での儀式
19:00 20:30 聖なる音楽コンサート リガ大聖堂 15～35€ ラトビアのアカデミック音楽界を代表する作曲家たちの作品を、ラトビアのプロ合唱団や音楽教育機関の合唱団が演奏する。
7月1日 土 11:00 24:00!! 合唱コンクール決勝戦「Choir Wars (合唱の戦い)」 ラトビア大学大ホールリガ・ラトビア協会 混声合唱、男声合唱、女声合唱、シニア合唱の各部門で競われ、合計30数団体がノミネートされている。
12:00 18:00 工芸応用美術展「私たち」 スポーツストリート2 3～5€ 7月30日まで、1,300人の織物職人、編物職人、籠細工職人、宝石職人、木彫職人、陶芸家などの作品3,500点を一堂に展示し、講習会も開く。
7月2日 日 10:00 18:00 祭りの参加者の行列" 地域披露 " 自由記念碑から芸術劇場 特別スタンド以外はフリー リガのメインストリートに沿って、自由記念碑から始まり芸術劇場で終わるこの行列は、まるで栄光の川のように曲がりくねっている。民族衣装の華麗さ、歓声、歌謡祭に出会い、祝う喜び。
9日まで 工芸フェア、講習会 バーマン(熊?)庭園 伝統的な遺産を概念的な基盤として、現代的なデザイン・オブジェを創作する職人たちが、その作品とともに招待される。庭園のステージでは、フォークロア・グループ、民族舞踊、少数民族のアンサンブル、などによるコンサートが行われる。
21:00 23:00 フェスティバル参加者のための開幕コンサート リーガ・アリーナ前広場 最も人気のある音楽家と最も親しい作曲家たちを招き、参加者と観客の誰もが、歌謡祭はこれから始まるのだということを感じながら、共に歌う。
7月3日 月 9日まで 現代デザイン・マーケット、コンサート エスプラナーデ公園 2つのステージでのコンサートやパフォーマンス、現代的なデザインのマーケット、フェスティバル、レストラン、大規模なコンサートのパブリック・ビューイング、最新書籍の発売記念パーティー。
12:00 19:00 アマチュア野外劇公演(6日にも公演) ヴェールマネ庭園と遊歩道 アマチュア演劇の俳優たちが、ラトビアのアマチュア演劇ショー「パフォーマンス・オブ・ザ・イヤー2018、2019、2020、2021、2022」で最優秀と認められたラトビアの作家の作品や、ミュージカル・プログラム「歌の祭典で劇場が歌で遊ぶ」を熱演する。
16:00 18:00 ラトビア舞踊グランドコンサート "白" アリーナ・リガ 白いキャンバスに絵を描き、白い糸から色とりどりの模様を織り出す。18人の振付家による多彩なコラボレーション。新作ダンスは、ラトビア人であることの7つのエッセンス（幼年期、自然、仕事、土地、生活、純粋さ、存在）を明らかにする。
18:00 3:00! 在外ラトビア人のコンサート、歌、ダンス(4日にも公演) 国際展示センター ラトビアの生活や伝統に具現化された異なる経験や世界観は、世界の各地域で異なる響きを持っているが、皆同じメッセージを持っている。ラトビアならではの歌、踊り、音楽、自国の物語をリガに持ち寄る。アメリカ、オーストラリア、英国、アイルランド、北ヨーロッパ、オーストリア、中央ヨーロッパ、カナダなどからの参加者。
19::00 22:00 シニア・コンサート "沈黙はかつて国家となった"　 リガ円形競技場 全国から集まったシニア合唱団だけでなく、ダンスグループ、撥弦民族楽器クアクレ奏者、人気ソリストも出演
21:00 23:00 撥弦民族楽器クアクレ・ミュージック・ナイト・コンサート「光の庭」 リガ大聖堂とタワー教会にて 12～20€ コンサートは個々のアンサンブルによるソロ演奏で構成されるが、最後にコンサート参加者全員がヴァルディス・ジルヴェルスの作曲した「鐘の調べ」を共同演奏する。
21:00 23:00 合唱団コンサート、歌の祭典 "指揮者 "の伝統100周年に捧ぐ 森林公園大ステージ 15～30€ 歌謡祭の150周年を記念して、ラトビア全土から集まった合唱指揮者が、参加者自身が選んだレパートリーだけを演奏する。
7月4日 火 18:00
22:00		 20:00
23:00		 現代音楽コンサート " 音の描写 " ハンズ・ペロン カルチャー センター 15～25€ ラトビアの作曲家によるいくつかの新作、ラトビアの伝統音楽、ジャズなど、ラトビアのアンサンブル音楽の黄金レパートリーを中心に構成。
6日まで ラトビア楽器製作の巨匠たち」展 ハンザ・ペローナ
19:00 21:30 少数民族コンサート「太陽の歌のキャンパス」 M.チェーホフ・ロシア劇場 12～25€ 民族間の友情に真の輝きがある今日のラトビアの姿を描く。ウクライナ、ロシア、ポーランド、ベラルーシ、コサック、ブルガリア、ユダヤ、ロマ（ジプシー）、ドイツ、リトアニアなどの民族を代表するフォルクローレ・グループ、個人演奏家が出演する。テレビ実況放送あり。
19:00 22:00 声楽・交響楽コンサート："ゆりかご"　 ラトビア国立歌劇場 野心的な声楽・交響楽コンサート。ラトビアで活躍する交響楽団指揮者のほぼ全員が、若い才能、巨匠、初心者、専門家を問わず、タクトを振ってこの物語を語る。
21:00 23:00 声楽合唱聖楽コンサート：「神。自然。人間」 リガ聖ヨハネ教会 声楽アンサンブルによる聖なる音楽のコンサート。頌歌(旧約聖書の中の一書で、神とイスラエル民族、キリストと教会との間の愛の関係を歌ったもの)、「聖母マリア万歳」など。
7月5日 水 19:00 20:30 ラトビア民族衣装ショー " 月の中で " カルチャーセンター
HANZAS PERONS		 15～25€ 国民の自信を高め、民族衣装についての知識を深め、またフェスティヴァル参加者の服飾文化を向上させる。
20:00 23:30 民謡コンサート「純粋。歌の道」(6日も公演) 森林公園大ステージ 15～40€(6日は70€まで) 合唱団は、民謡や民謡からインスピレーションを得たオリジナル曲を歌い、アカペラの歌唱は合唱団のサウンドにおいて重要な役割を果たす。各地域ごとに。
21:00 3:00! 吹奏楽コンサート「時は流れて」＆ 舞踏会(6日も公演) イベント会場　Wondersala 10 € 羊飼い、射手、兵士の曲、パーティーでの序曲、時代の変わり目における深い情感まで、ラトビア人の男らしさと青春の物語として企画される。
7月6日 木 12:00 20:00 民族の日 "創造の力" ヴェールマネ庭園と遊歩道 87の少数民族芸術グループ（フォルクローレグループ、本格的な歌唱、伝統音楽、民謡、声楽、器楽アンサンブル）が4つのステージで公演する。ウクライナ、ロシア、ポーランド、ベラルーシ、コサック、ブルガリア、アゼルバイジャン、ユダヤ、ロマ（ジプシー）、ドイツ、リトアニアなどの民族を代表する民族舞踊グループやアンサンブル、民族楽器オーケストラ、合唱団、アマチュア演劇スタジオ、そして個人のパフォーマーたち。
18:00 19:30 民族音楽コンサート "trejdeviņi spēlmanīši "とラトビア楽器の巨匠たちの作品展 カルチャーセンター HANZAS PERONS 10～30€ バグパイプ、クアクレ、ヴァイオリン、トランペット、太鼓に音と映像の焦点が当てられる。演奏者たちは、これらの楽器の音色を観客に披露し、過去のアーカイブのダンス曲を解釈したり、このイベントのために特別に創作したオリジナル曲を演奏したりする。会場には、最高の職人によって作られた民族楽器が展示される。
19:00 20:30 教会での吹奏楽コンサート リガ・マーティンス福音ルーテル教会など4教会 教会や教会の塔での吹奏楽は古くからの伝統である。ラトビアの吹奏楽団は、リガの教会で最も美しいレパートリーを演奏し、それぞれの教会独特の音響を楽しんでもらう。
19:00 22:00 撥弦民族クアクレの大コンサート " 時間の川 " 国際展示センター 15～25€ クアクレの音の多様性を示す曲を中心に、様々な時代のラトビアの作曲家の作品を演奏する。3つの年齢層に分かれた約400人の演奏家、4人の首席指揮者、さまざまなジャンルのゲスト・アーティストが出演する。
22:00 0:30 「踊りの祭典」 "永遠のエンジン"の通しリハーサル ダウガヴァスタジアム
7月7日 金 11:00 23:00! バンドのマラソン ヴェールマネ庭園と遊歩道 農村部や都市部のバンド、民族音楽アンサンブル、フォルクローレ、ポスト・フォルクローレのグループなど、器楽民族音楽グループが集結する。 60の音楽グループから400人以上が参加。
12:00 14:30 「踊りの祭典」 "永遠のエンジン"第1回目公演 ダウガヴァスタジアム 20～65€ 知識欲と永遠の成長の探求への賛辞として、様々な時代のラトビア人旅行者の経験、感情、結論をダンスと物語で表現する。
18:00 19:30 児童・青少年声楽・合奏コンサート "自分に何かを伝えたい"　(8日も) カルチャーセンター HANZAS PERONS 7～12€ 夏の終わりから8月の学校準備、そして7月の歌謡祭のクライマックスまで、1年を通して子どもたちに起こった出来事について、彼らの感情や冒険、印象を綴った日記のページをめくっていく。
19:00 21:00 少数民族の宗教音楽コンサート リガ旧セント・ガートルード福音ルーテル教会 ロシア民謡「草原のすべて」「ステップ・オール・アラウンド」。ロシアの長い聖歌「復活のキリスト」。
ウクライナのポルタヴァ地方で書かれた古代の聖歌。古いロシア民謡。
19:00 22:00 ラトビア・ブラスバンド・コンサート "フェスティバルのための楽譜" グレートギルド 10～20€ ラトビアの作曲家によるオリジナル曲や、ラトビアの吹奏楽の発展やレパートリーを増やす上で重要な作品が演奏される。
22:00 0:30 「踊りの祭典」 "永遠のエンジン"第2回目公演 ダウガヴァスタジアム 20～65€ 私が鑑賞して内容と感想をサイトにアップしたもの。
7月8日 土 11:00 23:00 フォルクローレの日 "純粋な遊び。名誉。神々。 名誉。 ヴェールマネ庭園と遊歩道
自由広場		 130のラトビアと海外からのフォルクローレグループ、民族学的アンサンブル、少数民族のフォルクローレグループ。一日を通して、ラトビアの各地域の優れたフォルクローレ・グループや民族的アンサンブルがその技を披露し、ラトビアの歴史的土地における伝統的な音の豊かな多様性や伝統の継承を明らかにする。他、観客とのゲームなど。
12:00 14:00 子どもフォークロア・グループ コンサート "樫の木と一緒に育った菩提樹" エスプラネード公園 フォルクローレ・コンクールの優勝者たちや、子供たちや青少年による最高のフォルクローレ・グループが、ラトビアの歴史的な土地における伝統的な音や、伝統的な民族楽器の演奏経験、子供たちや青少年による演奏や合奏、伝統的な踊りを演ずる。
19:30 23:30 クロージング・コンサート (歌の祭典のこと)"up together "のリハーサル（ダンスなし） 森林公園大ステージ
22:00 0:30 「踊りの祭典」 "永遠のエンジン"第3回目公演 ダウガヴァスタジアム 20～65€
23:50 6:00! 当事者懇親パーティ ダウガヴァスタジアム
7月9日 日 10:00 17:00 合唱団の歌唱 エスプラネード公園とリガの街角にて リガの緑の中心、エスプラナーデとリガ旧市街の街角で歌う声楽アンサンブル - 自然の音、街の音、人の声が融合し、喜びと美しさ、熱狂的な音楽作り、特に聴衆との密接な触れ合いで脈打つ体験！
7つの演奏会場、49の並行コンサート、735の作品、400～420人の声楽アンサンブル・メンバーが歌う。
12:00 17:00 ソングライター・デー ヴァーマンの庭 子供連れの家族のためのコンサート・プログラムを聴いたり、若いソングライターたちを知ったり、ソングライターたちによる盛大なコンサートを聴いたりする機会である。
19:30 23:30 クロージング・コンサート
"Upward Together"(共に上へ)　
（いわゆる「歌の祭典」)		 森林公園大ステージ 20～100€ 経験豊かな首席指揮者や名誉首席指揮者の指揮のもと、混声合唱団、女声合唱団、男声合唱団、シニア合唱団、児童合唱団、青少年合唱団、吹奏楽団、クアクレ・アンサンブルなどが、この音楽祭を記念して新しく改装された森林公園の銀の木立ち(イメージで例えたステージのこと)で演奏する。ラトビアの各地域の色彩が、新たに創作された組曲やダンス・パフォーマンスで披露される。合唱団員自身が選んだお気に入りの15曲も一堂に会する。
0:00 6:00! 歌声の夜 森林公園大ステージ 10 € クロージング・コンサートの後、ソング＆ダンス・フェスティバルの参加者、観客、フェスティバルの主催者など、すべての人が大きな合唱団となり、心の底から好きな歌を歌うことができる。ステージと観客エリアは、6万人近い人々の歌声の海と化し、すべての声、すべての鼓動、すべての言葉に意味がある。クロージング・コンサートのチケットを購入した人はもちろん、「歌声の夜」のみの参加を希望される方にも楽しんでいただける、忘れられないひとときとなる。


7月8日、公園の仮設会場で鑑賞したフォルクローレ。右が撥弦民族楽器クアクレ。



ご覧いただけたならばお分かりになったと思うが、改めて次の三点が指摘されるであろう。
①この「祭典」というのは単に私たちが見た「踊りの祭典」「歌の祭典」だけを言うのでなく、6月30日から7月9日の10日間、いや工芸展も入れれば30日にまでにわたるすべての行事をまとめて「祭典」ということ。これは当たり前のことであった。ラトビアの公共メディアによると、60を超えるイベントに、23カ国、40,560人が携わった。
②すなわち、祭典は「歌の祭典」や「踊りの祭典」の場での歌や踊りだけではなく、多数の裾野にあたるコンサート、さらに演劇、服飾や工芸の発表展示会などの場をもつ、幅広い「民族」の文化の発表の場である、ということ。
私たちが鑑賞して堪能した「踊りの祭典」「歌の祭典」は、言わばデコレーションケーキの一番上の生クリームやフルーツなどの美味しく見た目のいいところを味わっただけにすぎず、「全体の祭典」には、これを支えるいわばスポンジケーキにあたる、多数の合唱、合奏コンサートがあり、さらにアマチュア演劇、民族衣装のショー、パレード、伝統民族工芸の展示・体験製作・販売、料理の紹介など、広く「民族」の文化を集めピーアールするものだということだ。しかも、コンサートは、青少年によるものからシニアによるものまで幅広い年齢層のものがあり、内容もフォルクローレはもとより、宗教音楽、現代音楽とのフュージョンなどと多様である。
　　➂特筆されると思うのは、「ラトビア」のとらえ方。
ラトビアの国土は、ヴィゼメ、クルゼメ、ゼムガレ、ラトガレ、という歴史的に別々の道を歩んできた少なくとも4つ(いやセリアやリガも一つの地域とし、6地域の集合としているようだ)の地域からなり、当然それぞれにその地域のラトビア語「方言」を話す、いわば「生粋の」ラトビア民族がいる。しかし、「在外ラトビア人によるコンサート」があったり、「国内少数民族のコンサート」として、なんと、ウクライナとロシアも含め、ロマ(いわゆるジプシー)までその音楽を価値ある対等なものとして認めて、公開コンサートへの出演を保障しているのである。歴史的背景から、国内に住むロシア人が少なくなく、おそらく彼らはラトビアでは肩身の狭い思いをしているだろうが、主催者であるこの国のリーダーたちは、ウクライナ侵攻には猛烈に抗議しつつ、国内のロシア人の文化は一つの価値あるものとしてきちんと認めて、ロシア正教の聖歌から民謡までその発表の場を与えているのである。ただし、実際にはロシアなどへの「ヘイト」は少なからずあるかもしれないし、ハイライトの「踊りの祭典」や「歌の祭典=クロージングコンサート」には、ロシア人など少数民族の民族衣装や民謡、民族舞踊の演目は入れられてなかった。だが、フェスティヴァル全体を俯瞰すれば、海外ラトビア人と在ラトビアのロシア人などの少数民族も対等に含めて、広く「ラトビア」による「歌と踊りの祭典」という概念を作っている、と感じたのである。日本もこの点は学ぶべきところだと思った。
　


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