北西南の暖房とと外貼り障子の家
定住以降の満州族の農民住居は、入口に門を構え、敷地の北側に、南向きの母屋を作り、東西の側には農具の倉庫や家畜小屋を建てた。また、門の前に中が見えないように壁を立てた。
ホトアラ城のテーマパークにて
その住宅の特徴として二つがあげられる。一つは、寒い冬に対応するため、床下に暖気を通す、オンドルにあたるカン(火へんに亢)を付けていることである。ただし、床全体を暖め床に座る生活に対応した朝鮮のものとは違い、腰掛、寝台の生活だったため、かつての入口の方角だった東以外の北、西、南側の寝台にあたる部分だけを暖めるものである。
ヌルハチの先祖の家の復元(ホトアラ城のテーマパークにて)の南側の寝台
西側と北側の寝台
オンドルの煙突
満州族の住居に関する第二の特徴は、窓の障子紙を日本のように枠の外側に貼ることである。
ここの復元住居のものは、このように外側から貼ってあるものの、補強のためか内側からも貼っている。
