この「最後の晩餐」については、有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの絵があるが、当時の人々はテーブルで食事をするのではなく、床に寝そべりながら食事をしていたので、残念ながらあの絵は実際のものとは違うという。
現在、エルサレム市内の南西部に、この「最後の晩餐」の行われたという部屋がある。伝承のあったところに12〜13世紀にエルサレムを占領した十字軍が堅固な建物と部屋を作ったという。
当時のエルサレム
最後の晩餐を行ったエルサレム
エルサレムで過越しの祭りに入ったイエスは、12人の弟子たちと結果として最後となった晩餐を行った。その場でイエスは、12人の弟子の一人が裏切ってイエスを憎む者の手に渡すことを予言した。さらにワインとパンを弟子たちに分け与え、自らの血と肉だと言ったという。これは、イエスが自らの肉体による贖(あがな)いを人類のためにすることを示唆している。
「一同が食事をしているとき、イエスは言われた。『はっきり言っておくが、あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている。』弟子たちは非常に心を痛めて、『主よ、まさかわたしのことでは』と代わる代わる言い始めた。イエスはお答えになった。『わたしと一緒に手で鉢に食べ物を浸した者が、わたしを裏切る。人の子は、聖書に書いてあるとおりに、去って行く。だが、人の子を裏切るその者は不幸だ。生まれなかった方が、その者のためによかった。』 イエスを裏切ろうとしていたユダが口をはさんで、『先生、まさかわたしのことでは』と言うと、イエスは言われた。『それはあなたの言ったことだ。』 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。『取って食べなさい。これはわたしの体である。』 また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。『皆、この杯から飲みなさい。 これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。』」(『新共同訳』マタイによる福音書26章21節〜28節)
この「最後の晩餐」については、有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの絵があるが、当時の人々はテーブルで食事をするのではなく、床に寝そべりながら食事をしていたので、残念ながらあの絵は実際のものとは違うという。現在、エルサレム市内の南西部に、この「最後の晩餐」の行われたという部屋がある。伝承のあったところに12〜13世紀にエルサレムを占領した十字軍が堅固な建物と部屋を作ったという。
