金正日告別式の日の中朝国境の様子
別にこの日を選んで中国丹東市に来たわけではないが、偶然告別式の12月28日に訪れることになった。私が着いたのは午前11時半ころだったが、北朝鮮レストランが皆休業して、香港のテレビカメラなどが国境沿いを取材していたのを見たくらいであった。中国軍のものものしい警備はなかった。
皆北朝鮮に一時帰国したとのことで、北朝鮮レストランは休みだった。
手前が鴨緑江断橋。その向こうが金正日も中国に往来した時渡った中朝友誼橋。香港のテレビ局が取材をしていた。
河沿いの土産物屋の店員たちが、葬送のテレビ中継を見ていた。
国境に架かる鴨緑江断橋(おうりょくこうだんきょう)は、かつて日本統治時代に日本が架けたもの。朝鮮戦争の時、アメリカ軍によって破壊されたままになっている。橋の切れたところまで歩いて行け、北朝鮮を直に見られるスポットの一つとなっている。中国側の丹東と、対岸の北朝鮮の新義州(しんぎしゅう)との経済格差は一目瞭前であった。北朝鮮を見ていると、自転車に乗った者たち数人が走って行ったのが見えた。
鴨緑江断橋。
断橋から北朝鮮を望む
高層ビルの立ち並ぶ中国丹東市
北朝鮮側では、この5人以上の人々が自転車でいずこかに走って行った
鴨緑江断橋から北東の上流へ30km。これも日本統治時代に作られた元「清城橋」。朝鮮戦争でアメリカ軍に破壊されたまま。こちらは観光地化されていないためか、私以外に橋に誰もいなかった。中国の警備兵もいなかった。鴨緑江断橋よりも北朝鮮が近い。対岸の北朝鮮を見ると、川岸に金網はないようで、7人の男女の子供たちが何か叫びながら出てきた。私たちに気づいたものではないようであった。
対岸が北朝鮮
北朝鮮の村
半旗が掲げられているのが見えた。
7人の子供たちが出てきた。
