頥和園(いわえん)
北京の紫禁城から北西部にはこの地にしては豊かな水脈があり、12世紀世紀の金の時代から現在の地に仮の宮殿が作られていた。1750年から、第６代皇帝乾隆帝が、母の還暦の祝いにここを改修して現在の庭園の元となる清漪園(せいいえん)を作らせた。しかし、1860年の第２次アヘン戦争のとき、英仏連合軍が北京を攻めたとき破壊された。1888年、政治から引退しようとした西太后が、その住居とすべく海軍経費15年分にあたる費用を投じて再建し、「頥和園」を作った。「漢書」食貨誌下の「酒者天之美禄、帝王所以頥養天下、享祀祈福、扶衰養疾」にある「頥養」と「晋書」阮瞻伝(げんせんでん)の「神気沖和、而不知向人所在」の「沖和」を合わせた「頥養沖和」(いようちゅうわ)から命名した。この庭園には、乾隆帝の母への愛情と、清が支配下に置いた諸民族の文化の尊重を通しての諸民族融合の理念、自ら６回も巡行して気に行った江南地方の庭園、街並みへの憧れ、模倣が見られる。
頥和園の全景に近づく写真
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