3月と5月のオランダのチューリップフィールド
2010年になると、毎日のようにアムステルダムの天気と気温をネットでチェックすることが日課となった。空から撮った春のチューリップ畑の綺麗この上ないある写真を見て、「私も」と、春休みを利用してオランダに行くことにした。空から赤・ピンク・黄色・白・紫のストライプが交錯する万華鏡のようなチューリップ・フィールドを見て、写真を撮ることを強く心に期したのであった。しかし、2月は毎日最高気温が1ケタ。3月になってもなかなか10℃を越えず雨の日も多い。個人遊覧飛行機チャーターはしたので、なんとか20℃近くまで気温に上がってもらい、チューリップが開花することのみを願っていた。私はどうしても3月末から4月初めしか仕事の関係で行けない。皆さんの旅行記を拝見すると、4月半ばやゴールデン・ウィークにチューリップを愛でたものばかり。「チューリップを栽培しているキューケンホフ公園が、3月18日からオープンしてチューリップ祭りなどやる、とウェブページに書いてある。だから絶対チューリップは3月に咲いているはずだ。」と一縷の期待を胸にし、やっとその18日ころから気温が15℃前後になってきたので、とにかくオランダに向かった。着いてみると、この3月末のオランダの空は毎日どんよりしていて、スカっと晴れが続くことはなく、ときどきパラパラ、しとしと雨が降るし、皆ジャンパーやコートを着ているくらい寒い。黄色い水仙だけは街に咲いていたが、どうも日本で言うと2月の雰囲気であった。
どんよりとした空。ときどき雨が降る。
4月1日は、あられまで降ってきた。
4月2日、やっとほぼ1日晴れたが、人々は、ジャンパー、コートが手放せない。アムステルダム中央駅前にて。それでも人々は久しぶりの日差しを求めてカフェの外に出るようになった。
黄水仙だけは満開だった。
花屋の軒先にチューリップが出ていた。期待は高まったが、後で調べると、温室栽培のものだという。
さまざまな色のチューリップをまとめて売っていたもの。25本で6ユーロ。(アムステルダム・シンゲルの花市にて)
キューケンホフに行くと、屋外に少しだけ早咲きのチューリップが咲いていた。そして、今回の旅行で一番楽しみにしていた空からのチューリップ・フィールドは、その期待のほんの5%実現、というところであった。遊覧飛行の会社の若い男性は、「まだ冬だ。特に今年の3月は寒くてクレージーだよ。」と語って慰めてくれた。断言するが、オランダのチューリップフィールドを空から満喫するには、4月の15日から25日くらいに行くべきである。個人遊覧飛行については、後で連絡・予約先を示すので、もしそれを使ってうまく見られて撮れた方はぜひウェブページに写真を載せて、皆にその幸せを分けてほしい。
キューケンホフの屋外のチューリップ
2011年5月2日、再度チューリップ・フライトに挑戦した。今度は少しは見られたが、4月中に球根を採るため花を摘んだところが多く、緑色のフィールドが多かった。
上と下の2枚が2011年5月2日のベストショット。
